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超特急のユーキさんを通じて考える演じることの誠実さ

表題の通りです。

 

以前は演技をしているとか演じていることって、結局自分の本意ではない振る舞いをしているから嘘でしかないじゃんと思っていて、今でもリアリティのないフィクションは好まない傾向にはあるのですが、ユーキさんのパフォーマンスでひっくり返りました。

 

勿論ユーキさんは仕事としての演者(パフォーマー)なので、むしろ演技してなんぼなところはあるのですが、そこにある種の徹底的な演技(演出の仕方、パフォーマンスと言った方が近いかもしれませんが)による誠実さを感じたんですよね。

演じるとは、パフォーマンスをすることとはどういうことか、自己満を超えて本質を理解した上でのパフォーマンスだということがパフォーマンスで伝わるんですよ。ここが誠実だなと思って。

 

正直、人気商売をしている方々の言葉ってそりゃ仕事柄顧客にとって都合良いことを言うしかないでしょうと心の底で思っているので(営業職でも同じですが)、人気商売の方々の言葉は自分の中ではあまり真偽を問わないというか…嘘か本当か、本心かそうでないかはほとんど気にしてないんですよ。

そもそも本心というのもその時々によって違ってくるので、固定化されるものではないですしね。

 

私はユーキさんではないので、インタビュー等での彼の言葉が全て本当か、本心からの言葉かと言われたらわかりません。

が、パフォーマンスや演じること、顧客への誠実さはパフォーマンスで伝わってくるのでそこの誠実さは素直に受け取っています。

パフォーマンスを通して伝えたいことがあり、それが顧客とのコミュニケーションの手段でそこの誠実さ≒顧客に対する誠実さ、みたいな図式が私の中ではあるんですよね。ユーキさんはダンスから表情管理(曲によっては表情管理しきれず魂が溢れ出てしまっていたりしますが、そもそも顧客と魂のコミュニケーションを取ろうとしてくれる姿勢に惹かれる)まで徹底しているところが誠実で、こういう方って今時なかなか見かけないので、だから自分の中で引っかかる存在になっているのかなと思いました。

 

というか超特急自体、なるべく演者と顧客という隔たりを感じさせないようにする努力がすごいですよね。こういったアーティストは昨今では珍しいのではないでしょうか。これが彼らの強みの一つでもあると思っています。

 

書きながら気付いたのですが、結局演出やパフォーマンスの解釈次第ですよね。演者もどう演出というものを捉えて表現するのかも自由だし消費者側も合うスタンスの人を選べば良い。

別にユーキさんと心が通じ合ってるだとかみんなで一つだとかなんだとか言うつもりはなくて笑、単純にパフォーマンスが素晴らしいのとパフォーマンスの解釈の仕方が自分と近いのかなと感じた次第です。

 

 

また余談ですが、人気商売の方々は確かにファンが望んでいる自分の姿(キャラ)でいなければならないというプレッシャーがあると思うのですが、確かにそれも仕事の一つではあると思うものの、それよりもというかそこはどうでもいいからとりあえずステージ上から変わらず魂を投げ続けてくださればと思います。

他人が望む自分像って一人一人違うので、私のような一般人ならそれぞれに合わせたコミュニケーションが可能ですがユーキさんクラスだとこんなこと出来る訳がないので、とりあえず魂ぶん投げて下さい。でも、それでもなるべく多くの要望に一生懸命応えようとしているユーキさんの姿勢が涙ぐましいといいますか…その頑張りはちゃんと届いていると思います。

 

自分は生身の人間を消費したくないスタンスなのでパフォーマンス以外何も望んでいないものの、職業柄いやそういう人達だけがファンなわけじゃないし、見た目とかキャラも超特急を知ってもらう間口の一つだから気にしなきゃあかんのよ…というのもそうですよねえ…ってなるのでなんとも言えないのがこれまた…消費の仕方も自由ですからね。

 

とりあえずユーキさんを通して得られる気付きって沢山あって、自分がどんどん柔軟になっているのを感じるのでそれだけでも嬉しいということです