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Twitter以上ブログ以下のつぶやきっぽい何か

ファンダムビジネスについて

良い点

帰属意識を持てる(例えば家族にも学校や会社にも居場所がないと感じていても、ファン同士のつながりによって帰属意識を持てて生きる希望が持てたり、お互いに良い出会いがあったりする)

・結束力の高さと母体数の多さ故に社会への還元が大きい、つまり社会的に大きい影響を与えることができたりもする(B〇Sのファンの方々が自主的に寄付活動をしたというのが個人的に一番印象的なエピソードですね、これはとても理想的なファンとアーティストの相互作用だと思います)

 

疑問点

・ファンダム内の小社会内の経済的格差故の争いが起こりがち(ファンダムとはいえビジネスであり資本主義社会なので、どういう目的をもってどういった応援をするか、応援の仕方は其々。例えば稼いだお金は全部還元する勢いで応援するのか、自分の生活を守りつつ無理のない範囲で応援するのか、テレビしか見ないけど応援はしてるとか、それは人それぞれでいくら自分のペースで応援するとはいえSNSが発達してて影響力を持つ現代では逆に自分のペースで応援する方が難しくなるのではと思います。)

・みんなで幸せになろうという言葉でオブラートに包まれているが、実際のビジネスモデルは宗教ビジネス(マルチ商法とか)っぽいなと感じていて、それって完全な社会的影響なのだろうかと思う(応援する人、そのコンテンツが好きな人の幸せの定義付けや否定をしたいのではなく、これはビジネスする側のやり方の問題のように思っています)

目の前の現実から目を逸らして(臭いものに蓋をして)幸せなことだけを安心して享受出来る社会ならこんなこと言う必要ないのですが、正直今の社会ってそうも言ってられない課題山積みの状況で、ファンダムと教育(これはもちろんアーティスト→ファンの一方通行ではなくて、お互いに考えを共有する機会を増やすことが解決の糸口になるのかも?と思ったり)と楽しみが全部並立したらベストかもしれないですね。

 

 

帰属意識に執着しない身としてはどかのファンダムに加わりに行くよりは個人個人でゆるく連帯して現実的な社会問題に目を向けたい派ですが、幸せの形って人それぞれだしそれを否定する権利は私にはないにしても、

今の日本社会の、まあ日本に限らずどこの国でもあるかもしれないですね、ファン(ファンダム)ビジネスって健全なのだろうか、と考えたりします。とはいえ綺麗事抜きにして資本主義社会なのでお金は必要。

 

でもファンダムっていう社会が生まれることは社会運動、つまり社会へ影響を与えること、問題意識を広めることにも繋がりやすい(が、結束力故に過激思想の偏りや依存性がぐんと高まりやすいことも懸念点)ので、一概に悪いことでもなさそうだけども、お互いどういう方向性で成長していけるかで命運分かれそうなところはあるかもしれないですね。

 

個人的には一人一人がひと個人として自立しつつゆるく連帯するのが理想でそこを目指したいなと思っていますが、SNSが発達してる現代だからこそ人との繋がりをより強固に求める人、人との繋がりを希求している人、というか人との繋がりという概念自体がSNSの無かった頃とは変わっているのかもしれませんね。