ブログではありません

Twitter以上ブログ以下のつぶやきっぽい何か

76話断罪 感想

・リヴァイは生きている?

生きているのではと思った理由→ハンジさんが真っ先に脈を確認したのと、脈を確認させろと言ったフロックの言葉を無視した(≒まだリヴァイは脈はあることがわかったためこいつに殺させはしないと思った)、リヴァイがまだ生きていることを確認したから連れて帰って治療をすればまだ間に合うと判断したか、若しくはもうリヴァイは長くはないと予想したがせめて人間に撃たれる前にゆっくり看取りたいと思い連れ戻そうとしたと思ったけどどうなんだろう…

 

・結局巨人になっても所詮は巨"人"で人間なわけで、過去の戦争を見ても地上戦から海戦、空戦(空襲、爆弾、銃)に変化していて、人間は物理的に空を飛べない(飛行機など機械を使う以外)、泳げる範囲にも体力的な限界がある(船を使う以外)、

さらに空戦は地上より海上より自由度が高いので射撃範囲も広く地上からは見えない場所から爆弾を落とせば地上から行動予測がつかず、効率的且つ確実に人間を殺すことができる。

水のある場所で地続きでもあり、水という物理的な制限がある海戦より余程人を殺せる確率が上がる。あ、でも一応空戦でも空気とか天気とかで左右されるか。でもそれは海戦も地上戦も同じ。

現実での戦争のやり方の変遷をなぞっていると言えると思った。人間はいつの時代も愚か。

巨人が人類の脅威→ならば巨人より脅威になるものを開発すれば支配権は手に入るというのは至極当然の流れで、巨人に銃を持たせるという鬼に金棒的な発想はある意味賢くもあるし愚かでもある。人間が賢くなればなるほど愚かさも増す。やっぱ人間は救えねぇんだよなあ

 

今思いつきましたが「自由に空を飛べる生き物である鳥」が象徴的に描写されているように思ったので、上記の空を飛べるが故の残酷さと空を飛べるが故の希望を対象的に描いているのかなとも思いました。空の飛び方次第≒自由という状態をどう捉えるか、というのが物語の主要なテーマの一つなのかなと現段階では思っています。

 

・ライナーとエレン

ライナー→エレンへの「もう苦しまなくていい」というのは、エレンがパラディ島の人々を守るために戦うこと、要はもう自己犠牲をしなくていい(エレンには自己犠牲という概念はなさそうだけど)ということ?

ライナーも一度は自殺を図っていたし、どこかエレンと似た境遇にあるのと、ライナー自身も苦しんできたからきっとエレンも苦しんでいる(自己犠牲と同様エレンに苦しいという概念はなさそう)と思ってる感じかなあ

自分が同じようなことで苦しんできたから苦しい思いをして欲しくないという気持ちと死んでしまえば全て終わるという考え方自体はわかるから、どちらも責められないけど最終的にエレンとライナーは交わらない気がする。多分どちらかが死ぬか共倒れするかと。境遇は似ていれど前提としてる概念の違いがある気がするから。

 

・オニャンコポンはアルミン、ミカサ達をまた騙そうとしている?あとコニーの意見は至極真っ当というかほんとそれってなった

オニャンコポンが本当のことを言っているのかどうか、疑心暗鬼になるコニーの気持ちは凄くわかるけどまた一悶着ありそう。もし本当のこと言ってたらごめんオニャンコポン。

ここまでくると完全に心理戦になってる気がするけど、多分アルミンが一番賢いからこの心理戦はアルミンが勝つ気がする。多分あと50年は〜のくだりもアルミンなりの思惑があって演技しているだけで、きっと心の底ではアルミンなりの信念が潜んでいると予想。最終的に安楽死計画は阻止したいというのがアルミンの意思なのかなーと踏んでいるけど果たして。

 

・ミカサはアッカーマンだからなん?

私はミカサはアッカーマンの血筋だから自分の意思ではないとエレンに言われたからそう信じ込んでしまっている(要は洗脳されているような状態)というだけで、本心的にエレンに惹かれていると思うんだけど…

あと、アルミンのミカサはエレンを助けたいと思う?というのは物語の核になるんじゃないかと思っていて、ミカサはこれから自分の意思を持っていってそれを貫いていくのではないかと思う。自分の思いとエルディア人の未来どちらを取るか、そしてミカサが今後そのどちらかでどう行動を取るかが物語のキーになっていくのではないかと予想。

 

・次回予告のイェレナの後ろ姿のシーンあれなに?

今のところイェレナがイマイチ掴めないキャラで、安楽死計画の実行を望んでいることはわかったけれども、予告での映像だと空爆に万歳してるように見えたのでもしかしたら人類全員滅んでしまえば平和になるだろう派なのかもしれない。まあ確かに人類は一旦リセットした方がある意味で多少は平和にはなるかもしれない。

でも平和な状態って基本的にはないと思っていて、仮に人間が滅んだとしても動物の弱肉強食の世界は変えられないものだし、完全なる平和が訪れるかと言われればそれはないと思う。

 

今気付いたけど、巨人が人を食う→動物の弱肉強食の世界の時代

その巨人を人間が狩る→動物を人間が狩る、狩りの時代

巨人を利用する人間を殺す→人間同士の戦いつまり戦争の時代

という生物全体での弱肉強食的な歴史もなぞっているのかなーとも思った。

 

進撃の巨人の描くテーマはどれもセンシティブではあるけれども、徹底してリアルな人間の愚かな側面を描くことによってより現実を踏まえた上で生きることが出来るようになるので、個人的には変に人間美化人間賛歌してる人間の上澄みだけを掠め取ったものよりリアルで好きです。

何事もまず現実を直視した上で始まって、そこから自分の意思や信念が形成されていくっていうのが人間が人間である意味だと私は思っているので…

 

次週も震えて待ちます。必ず最後まで見届けます